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2007.09.05[水] 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

石井輝男『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』を米盤DVDで観る。
DVDだが30代最初に観た映画はこれになった。いやはや。

現在自分が働いている輸入DVDショップでの売上げが凄まじい。
初回に200枚入荷したにも拘らず1週間強で完売。
国内盤がでない限りペースは多少落ちても売れ続けるだろうから、
間違いなく1タイトルの売り上げとしてはお店の記録となるはずだ。

そして今のところ国内盤が出る可能性はほとんどないと言われている。
これだけ売れるということを目の当たりにすれば
東映もなんかしら方策を考えるかもしれないが。

しかし他のショップ、通販、個人輸入も含めると、
恐らくかなりの枚数が日本で消費されていると考えられるので、
この『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』は、
日本で一番売れた北米盤DVDとなるのは間違いない。
とにかくその結果を見ただけでもただ事ではない。

カルト映画(最近では封印映画か)の最右翼が発売されたのだから、
確かに納得できる結果でもあるのだけれどやはりすごい。

劇場で観ていた時の「祭り」状態と違い、
今回かなり良い画質でのDVD化により、
家でゆっくり観ることが出来た訳だけれど、それでもやはり面白かった。

お父さん土方巽の奇行も、島の奇形たちも、人間花火の「おかーさーん」も
もはや「笑い」の対象ではない了解事項としてある状態で、なお面白かった。

やはり土方巽の存在感は圧倒的だし、監督の乱歩を詰め込みたくて詰め込んだ
という構成も成功しているかはわからないが好感が持てる。
混濁した人見の意識のありかた、ドッペルゲンガー、
そしてお得意の近親相姦の愛と切ない親子の情。

こうして観るとこの映画は、言われているような
石井輝男の悪趣味全開映画だけという訳でないようだ。
悪趣味な要素と言えば「奇形がやたら出てくる」ということくらいで、
あとは結構、乱歩の世界だったり土方巽の世界だったりする。
これなら石井輝男の他の作品の方がより悪趣味なものはたくさんある。

そういうわけでやはりこの映画がこうして家で観ることが出来るというのは、
いろいろ考えるには非常に喜ばしいのだが、これだけ売れてしまうと、
劇場から「お祭り」がひとつ減ってしまったようで寂しいような気もしたり。

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1.  - お待たせ!映画ファン「映画監督・評論家編」

石井輝男石井 輝男(いしい てるお、1924年1月1日 - 2005年8月12日)は、日本の映画監督。70年代はエログロ作品とアクション作品を量産し、90年代はつげ義春、江戸川乱歩の世界へ傾倒した。東映プロデューサーの天尾完次は石井は同じ東宝出身の黒澤明と対極に位置すると評し 2007.09.30 06:54

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